コラム
ポスチュアウォーキングで身も心も美しく【第2回】

15cm足長になって歩く
 今回は、実際に歩いてみましょう。まず、歩き出す前に、前回の正しい姿勢からスタートです。体をリラックスさせて深呼吸をします。重心は上のほうに置くイメージで呼吸をします。息を吸いながら「私はきれい」、吐きながら「やっぱりきれい」と念じると気持ちもぐっと盛り上がりますよ。でも、あくまで念じるだけです。
声に出してしまうと、怪しまれてしまうのでご注意を!(笑)。

 それでは、足の運び方です。まず、腰に手を当てます。手を当てたところから下はすべて足だと思ってください。長いでしょう?これで実際より15cm は足長になりました。そして、軽く一歩を踏み出します。。。が、足だけを前に出すイメージ。上半身は残している足に乗せたままです。残っている足は踏み出すときに、ひざと足首をピンと伸ばして足首のスナップをきかせて2 歩目に入ります。残した足に重心を長めに置いて地面を蹴るイメージです。前に出した足に重心が乗ってしまい、顔や肩が前に突き出てしまうと、歩き方がカッコ悪くなってしまうので注意しましょう。

 腰の上に背骨を乗せて、背骨の上に首をまっすぐと乗せて歩く。これが“背中で歩く”という感覚です。街中でお店のショーウィンドウに映った自分の歩く姿をチェックして、この歩き方をキープしてください。ポイントは、セカセカと歩かずに、ゆったりといつもより少し歩幅を広くして歩くこと。エレガントで颯爽と見えるはず
です。

 足を運ぶときは、1本のライン上に左右のかかとを着くように歩きましょう。つま先はかかとより少し外側を向けます。最初のうちは、歩きにくいと感じるかもしれませんが、慣れてきて意識しなくても、こういう歩き方ができるようになれば、下半身も引き締まっていきます。歩いているだけでダイエット効果も期待できますよ。

 ちなみに、男性の場合は1本のラインの両端にそれぞれ左右のかかとが着地するように足を運びます。女性がライン中央の同じ場所に左右のかかとを運ぶことで、少しひねりが加わった歩き方をするのに対して、男性は同じ場所に左右のかかとが着地しないので、ひねりは加わらず、直線的な歩き方になることで男性らしさが表現できます。女性はひねりのある動作、そして、男性は直線的な動作を身につけて、美しくカッコいい歩き方をしてみてください。

腕は振らずに引こう
 背中も気にかけないと贅肉が付いてきてしまいます。背中をカッコよくするためには、腕を肩より後ろに引いている状態をつくってあげることです。しかし、実際には日常生活で、なかなか腕が肩より後ろになる状態はありません。そこで、歩くときの腕の振り方を変えてみると効果的です。カッコいい歩き方を身につけたら、腕の振り方にも気をかけて、さらに磨きをかけましょう。

 まず、歩くときに腕は前で振らないようにします。腕の付け根を支点にして後ろに引いて戻すという動作を身につけましょう。ポイントは、後ろに引くときの角度です。内側や外側に引いてしまうと、体はバランスをとるために自然と、足の角度も内股になったり外向きになったりしてしまいます。まっすぐ後ろに腕を引くことで、足の運び方も崩れません。そして、腕を後ろに引くときには、ひじが腰から離れないようにすると女性らしい曲線的な動作が生まれます。足も前に踏み出すときに、少し両ひざが触れるようにするとエレガントです。

 実際に、腕を後ろ引いて振っているつもりでも、思ったよりうまくできていないものです。ひじから手を動かすのではなく、腕の付け根を少し大げさに後ろに引くような感覚で振ってみましょう。ひじから下はリラックスさせていれば自然な動きをしてくれます。 

【今回のポイント】
●後ろの足に重心を長めに残して地面を蹴るイメージ
●ゆったりと足を運ぶ
●歩くときに腕はまっすぐ後ろに引いて戻す

(次号につづく)

KIMIKO
ポスチュア(姿勢)スタイリスト®。独自のウォーキングメソッド「ポスチュアウォーキング®」を構築。商標取得。現在はポスチュアウォーキングレッスンクラスを持つほか、ニューバランスとおしゃれなウォーキングシューズを共同開発。講演、企業セミナー、マスコミの取材、ビューティーアップゴージャスツアーなどで世界を飛び回る。「歩く姿勢が美しくなる本」(中経出版)ほか著書多数。(株)THE POSTURE 代表取締役、(社)ポスチュアウォーキング協会会長。
http://www.posture.co.jp/