コラム
デンタルQ&A〔親知らず・審美編〕


Question1
とくに痛みなど症状の出ていない親知らずでも早めに抜いたほうがいいですか?
Answer1
 レントゲン検査や歯周ポケット検査を行い、将来的に症状が出る可能性がある場合は、痛くなる前に歯を抜くことを検討していただいたほうが良いでしょう。とくに、横向きに生えている親知らずは注意が必要です。

Question2
親知らずを同時に2 本抜くのは体への負担が大きいですか?
Answer2
 歯冠が歯茎から出ており、左側の上下または右側の上下2本を抜く場合、健常者であれば、体の負担はそれほどでもなく可能な場合が多いです。しかしながら、左右で2 本抜く場合は、食事をするのに咬む場所が前歯だけになるためお勧めしていません。
 歯冠が歯茎に被っている場合や、糖尿病、高血圧や血をサラサラにする薬等を服用されているような全身疾患のある方、そして体力に自信のない方は、腫れたり、傷の治りが遅れたりするため、同時に2本抜くのは体への負担が大きいと思われます。

Question3
歯の神経を取ってしまうと、治療後は神経を取っていない歯とどのような違いが出てきますか?
Answer3
 まず、その歯の強度が落ちます。例えるなら、神経のある歯が生木なら、神経を抜いた歯は枯れ木です。咬む力により、パキッと折れたり、ひびが入ったり、割れやすくなります。そのために、コアと呼ばれる土台で補強し、被せ物によってしっかり咬めるようにします。
 もうひとつは歯が病気になりやすくなります。つまり、根の先に膿の袋ができたり、歯周病にもなりやすくなります。歯の周りの血行が悪くなり、免疫力が下がるからです。以上の点から、なるべく神経は取らないほうが良いといえます。

Question4
奥歯の銀の詰め物が取れたので、今度は白の詰め物にしてもらおうと思っています。白と銀の詰め物の違いは何ですか?
Answer4
 銀の詰め物は主成分が銀であり、健康保険適応の詰め物です。腐食したり、変形したり、金属アレルギーの原因になる可能性があるといわれています。
 白い詰め物はいくつか種類があります。次のとおりです。
プラスチック樹脂製:健康保険適応で安価ですが、既成の色から選ぶので多少合わない場合もあります。時間が経つと変色し、摩耗したり、欠けたりしやすいです。
セラミック製:健康保険適応外で高価ですが、色の微調整ができるため仕上がりが天然歯のようにきれいです。色の変色がなく、摩耗に強く、耐久性に優れています。

Question5
歯科医院でのホワイトニングを考えているのですが、ホワイトニング後に白さを保つため、どのようなメンテナンスが必要になるのでしょうか?
Answer5
 色の濃い食べ物や飲み物、日常の食事に気を使っていただいたほうが良いでしょう。定期的にPMTC 注1)を行い、歯の表面に付いている汚れや着色を取り除きます。必ず、多少なりとも色の後戻りがあります。後戻りが気になる場合は、ホームホワイトニング 注2)を行い、白さを回復するの
が良いでしょう。
注1) 歯科衛生士により行われる虫歯・歯周病予防処置。特殊な器具とフッ素配合の薬剤やペーストを用いて、すべての歯面とその周辺の歯垢・プラークを除去するプロフェッショナルケア
注2) 自宅でもできるセルフケア。マウスピースにホワイトニングジェルを注入し、歯に装着して歯を漂白する方法


【回答者】
すみとも歯科クリニック 院長 住友朱里 先生
TEL:03-5799-6668
http://www.sumitomo-dc.jp/
最寄駅:東急世田谷線 上町駅 徒歩0 分
東京都世田谷区世田谷3-13-11

*回答内容はすべて、一般的なケースに対する見解です。個別の症状については、歯科医に相談してください。