特集
歯医者さんに行くのが楽しくなる!



歯磨きの必要性に気付く

 「歯医者さんって怖い、痛い」というイメージは、子どもだけでなく大人でももっている感情かもしれない。そんなネガティブなイメージを払拭することから予防歯科は始まると語るのは、あわしまデンタルオフィス(世田谷区代沢)の院長 岡本裕子先生。子どもにとって歯磨きがやらされるのではなく、自主的に取り組む必要性があるということを、いかに気付いてもらえるかが大切という。そのためには、自分の口の中はどうなっているのか?歯ブラシはどうやって使うものなのか?歯ブラシをしなかったら、どうなってしまうのか?など、自分自身の口のことをよく知ることが、まさに気付きの第一歩になる。

自分に合った歯磨き習慣じゃなきゃ意味がない

 あわしまデンタルオフィスでは、子どもに歯磨きの大切さを知ってもらい、歯ブラシができるように応援し、歯医者さんへのネガティブなイメージを払拭するために「カムカムクラブ」という会を立ち上げており、虫歯のない子どもたちが、今の健康な歯を守り育てるために自ら定期的に来院してもらうという活動をしている。正しい歯磨きの方法は、巷でもいろいろと紹介されているが、ポイントは、自分自身の生活に合わせた正しい歯磨き習慣を身につけることが、自主的に歯磨きをすることにつながると岡本先生は主張する。
 「歯磨きは3分しましょう」といわれても、その3分を洗面所の鏡の前で過ごすのは長くて退屈な時間だと感じている子も少なくない。それなら、テレビを観ながら、本を読んでもらいながら、何か好きなことやいつもの生活パターンの中にうまく歯磨きタイムを組み込んでしまうほうがいい。そんな個々の生活パターンや好みをうまく生かしたアプローチが、自主的に歯磨きができる子を育てる。そのためにはまず、お父さん、お母さんが楽しそうに歯磨きをしていることを見せて、伝えていくことが大切。

歯科医院って何をするところ?

 そもそも、「歯医者さんって怖い、痛い」というイメージが強いのはなぜなのだろうか。それは歯科医院が、虫歯治療をするところと考えている人が多いからではないだろうか。たしかに、歯医者さんは虫歯の治療をしてくれる。しかし、そればかりでは、あの歯を削る音など、子どもにとってはなおさら「怖い、痛い」というイメージが先行してしまう。そんな「怖い、痛い」状況を与える歯医者さんと思われないようにするためにも、歯科医院の存在意義を正しく伝える必要がある。

 自分の口に興味をもってもらうため、定期検診などで付き合っていく歯科医院のことを知ってもらいたいと企画されているのが、あわしまデンタルオフィスが年に2回開催している「キッズフェスタ」だ。「子どもたちが歯医者さんの立場を経験してみたり、歯科衛生士さんの立場を経験してみたり、いわば仕事の疑似体験ができるキッザニアのような経験ができる企画」と、同院長の岡本先生。キッズフェスタに参加した子どもたちは、おしゃべりをしたり、ハッとするような感動があったり、岡本先生が目指しているワクワク楽しい歯科医院の姿がそこにある。「感動があるというのは、良い意味で予想を裏切られて楽しかったということでしょうね」と語るように、こういった体験が、歯医者さんの「怖い、痛い」というイメージを払拭してくれる貴重な経験になるにちがいない。
 
 ワクワク楽しい歯科医院で学んできた歯磨きは、子どもたちも自主的に取り組んでくれる。岡本先生は、「虫歯の治療が終わったら、もう2度と虫歯治療では来院してほしくないです」と語る。それは、自分の歯は自分で管理できるスキルを身につけてほしいという想いからだ。歯科医院のあるべき姿は、定期的なクリーニングなど、家での歯磨きだけでは難しいケアをしてくれるところという認識を子どものときからもってもらうようにする。こうした意識改革と取り組みが、健康な永久歯を維持することにもつながり、何でもしっかり噛めて、口の中の悩みごとを解消し、結果的に患者さんのQOL(生活の質)を高める大きな第一歩を踏み出す大切なきっかけになる。

【情報提供】
あわしまデンタルオフィス
TEL:
03-5432-8241
http://www.awashima-dental.jp/
最寄駅:京王井の頭線 池ノ上駅
東京都世田谷区代沢3-14-4